その肩こり・腰痛、スマホ姿勢と足元が原因かも

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スマホを見る姿勢が、親子の身体を少しずつ変えている

栄や名駅を歩いていると、スマホ片手に歩いている人、電車の中でずっと首を下げて画面を見つめている人、本当に多いですよね。

そんな姿を横から見ると、猫背、スマホ首、かかと重心になっている方がかなり多いなと感じます。

大人だけの話ではありません。
リハビリの待合室や院内で座っている子どもたちの姿勢も、背中が丸まって、骨盤が後ろに倒れて、足が床にちゃんとついていない——そんな子が増えた気がします。

もちろん、スマホやタブレットが悪いわけではありません。 今の暮らしにはなくてはならないものですし、学校でも1人1台の端末を使う時代です。文部科学省がGIGAスクール構想として整備を進めてきた背景もあります。

ただ、「画面を見る時間が長い毎日」が、気づかないうちに身体の使い方を変えてしまうことがあるんです。


猫背になると、身体はかかと側でバランスを取ろうとする

スマホを見ているとき、多くの人は自然と視線が下がります。 すると頭が前に出てきます。
いわゆる「頭部前方突出姿勢」——わかりやすく言えばスマホ首の状態です。

頭って意外と重くて、前に出れば出るほど、首や肩、背中の筋肉にかなりの負担がかかります。
それだけではなくて、身体は前に倒れないようにどこかでバランスを取ろうとするんですね。

そのとき起きやすいのが、骨盤を後ろに倒して体重をかかと側へ逃がす「後方重心」です。

一見ふつうに立っているだけに見えても、身体の中では首、背中、骨盤、股関節、膝、足首、足裏が全部つながって連動しています。

つまり、猫背って背中だけの話じゃないんです。
骨盤が後ろに傾いて、膝が軽く曲がって、足首や足裏の使い方まで少しずつ変わっていく。

その積み重ねが、肩こり・腰痛・膝の痛み・足の疲れ・外反母趾・浮き指・扁平足といった不調につながることがあります。


昭和の子どもと令和の子どもでは、身体が育つ環境がまるで違う

今40〜50代の方が子どもだった頃を思い出してみてください。

空き地や公園で走り回ったり、鬼ごっこをしたり、木に登ったり、砂利道や段差のある場所を歩いたり。
日常の中に、自然と身体を使う場面がたくさんありましたよね。

一方で、今の子どもたちの暮らしはとても便利になりました。 その分、身体を大きく動かす機会は確実に減っています。

外遊びの時間が短くなり、移動は車やエレベーター。家の中は椅子とベッドと洋式トイレが当たり前。
そこにスマホ、タブレット、ゲーム、動画のスクリーンタイムが加わります。

WHOの身体活動ガイドラインでは、子ども・思春期には1日平均60分の中〜高強度の運動が推奨されています。長時間座り続けること、特に余暇のスクリーンタイムを減らすことも勧められています。

スポーツ庁の調査でも、運動時間が長い子どもほど体力テストの点数が高い傾向が出ています。

便利さの中で、子どもたちの身体は「動かなくても過ごせる身体」になりやすい。これは環境のせいであって、子ども自身のせいではありません。

子どもの足に増えている「浮き指」「扁平足」「足首の硬さ」

姿勢を考えるうえで、実はとても大事なのが「足」です。

足は身体の土台です。 家にたとえるなら基礎の部分。ここがグラつくと、その上にある膝も、骨盤も、背骨も、首も影響を受けます。

最近、お子さんの足を見ていて気になることが増えました。

  • 足の指が床から浮いている「浮き指」
  • 土踏まずがつぶれてしまう「扁平足」
  • 親指が外側を向く「外反母趾」
  • 小指が内側に入り込む「内反小趾」
  • 足首が硬くて、しゃがむのが苦手
  • 足指は動くけれど、1本ずつうまくコントロールできない

こうした変化は、足の筋力だけの問題ではありません。 足裏の感覚、足指の使い方、足首の柔らかさ、バランス感覚、ふだんの生活でどれだけ足を使っているか——いろいろなことが関係しています。

たとえば昔の和式の暮らしでは、床に座って立ち上がる、布団を上げ下ろしする、和式トイレでしゃがむ。そうした動作の中で、足首や足指は自然と鍛えられていました。

でも今は、深くしゃがむ場面自体がほとんどありません。 足首は硬くなり、足指で地面をつかむ感覚も育ちにくくなっています。

そうなると、立つ・歩く・走る・跳ぶといった基本の動きの中で、足がしっかり働けなくなっていきます。


足の問題は、猫背や腰痛にもつながっている

足のトラブルは足だけで終わらない——ここが大事なポイントです。

たとえば扁平足で足のアーチが下がると、足首や膝の向きが変わりやすくなります。 その影響は股関節や骨盤にまで伝わります。

骨盤が後ろに倒れやすくなれば、背中は丸くなり、首は前に出やすくなる。 つまり、足の崩れが猫背を強めてしまうこともあるんです。

逆もあります。スマホ首や猫背で骨盤が後ろに傾き、かかと重心になることで、足指が床から浮きやすくなる。

上からも下からも、姿勢は全部つながっています。

だから、肩こりだからといって肩だけを揉む。腰が痛いからといって腰だけをほぐす。 それだけでは、なかなか根っこの改善にたどり着かないことがあります。

首・背中・骨盤・股関節・膝・足元まで。全身のバランスをまるごと見ていくことが大切です。

40〜50代女性の肩こり・腰痛、その裏に更年期の変化があることも

子育て、家事、仕事、親のこと、自分のこと。 40〜50代の女性は、毎日いくつもの役割をこなしながら過ごしています。自分の身体の不調は、つい後回しにしていませんか。

「前は少し寝れば治ったのに」 「肩こりがずっと抜けない」 「朝起きたとき、腰が重い」 「なんだか姿勢が悪くなった気がする」 「手指や膝、股関節がこわばる」

こんな変化、感じていませんか?

厚生労働省の国民生活基礎調査でも、女性の自覚症状として肩こりや腰痛は常に上位に挙がっています。40代・50代では、仕事や家庭の負担に加えて、加齢やホルモンの変化が重なりやすい時期です。

更年期に入ると、女性ホルモンのエストロゲンが大きく揺らぎます。 エストロゲンは骨・関節・筋肉・腱・靭帯・自律神経・血流など、実に幅広い部分に関わっているホルモンです。

だから更年期には、関節のこわばり、筋肉の張り、血行の悪さ、眠りの浅さ、気持ちの不安定さなど、いろいろな不調が出やすくなります。

そこに、もともとの猫背・かかと重心・骨盤後傾・足部アーチの低下が重なっていると、筋肉や関節への負担はさらに蓄積しやすくなります。

つまり、40〜50代女性の肩こりや腰痛は、ただの「疲れ」でも「年のせい」でもないんです。

姿勢、足の状態、生活習慣、運動量、ホルモンの変化、自律神経、睡眠、ストレス——こうしたものが何層にも重なって、慢性的な不調として身体に表れていることが多い。だからこそ、どれか一つだけを切り取って対処しても追いつかないことがあるんです。


親子で今日からできる身体のケア

じゃあどうしたらいいの?ということですが、まず大切なのは「胸を張りなさい!」と無理に姿勢を正すことではありません。

身体がその姿勢を「選んでいる」背景を見ることです。

足指がうまく使えていない。足首が硬い。骨盤が後ろに倒れている。背中が丸まりやすい。呼吸が浅い。首や肩にずっと力が入っている。

こうした一つひとつを整えていくと、身体は自然と姿勢を変えやすくなります。

親子でできる簡単なセルフケアをいくつか紹介しますね。

  • 足指タオルつかみ——タオルを床に置いて、足指でたぐり寄せる
  • 足裏の感覚チェック——裸足で立って、足指が全部床についているか感じてみる
  • しゃがみ練習——かかとをつけたまま、ゆっくりしゃがんでみる
  • スマホの高さを変える——画面をできるだけ目の高さに近づける
  • 30分に1回は立ち上がる——座りっぱなしを防ぐだけでも変わります
  • 寝る前のストレッチ——首・背中・ふくらはぎをゆっくり伸ばす
  • 外遊びや散歩の時間を少しだけ増やす

こうした小さな積み重ねが、足の機能や姿勢のコントロールを取り戻す第一歩になります。

ただし、痛みが強いとき、しびれがあるとき、関節の変形や歩きにくさがあるときは、無理に続けず、専門家に相談してくださいね。


不調に振り回されない未来は、今日の気づきから始まる

スマホやタブレットが当たり前の時代。大人も子どもも、身体を使う場面が少なくなっています。

その結果、猫背・スマホ首・かかと重心・浮き指・扁平足・足首の硬さが起きやすくなって、肩こり・腰痛・膝の痛み・疲れやすさにつながることがある。

40〜50代の女性は、そこに更年期という身体の大きな転換期が重なります。 「私が我慢すればいいか」と後回しにしている不調こそ、実は一番早く見直してほしいサインです。

身体は一夜にして悪くなるわけではありません。 毎日の姿勢、歩き方、足の使い方、呼吸、睡眠、ストレス——そういうものの積み重ねで少しずつ変わっていきます。

だからこそ、今気づいたこのタイミングが、ケアを始める一番いいタイミングです。

痛みに振り回されず、家事も仕事も子育ても、自分の時間も楽しめる身体へ。 そして、子どもたちにも将来困らない身体の土台を残してあげるために。

まずは今日、自分の足元と姿勢にちょっとだけ目を向けてみてください。

お身体の痛みや不調、姿勢のお悩みなど、気になることがありましたらいつでもお気軽にお問い合わせください。


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