肩こりは“姿勢の連鎖”がつくる


肩こりの主犯は肩そのものではありません。
・胸郭の硬さ
・猫背とストレートネック
・反り腰
・長時間の中腰
といった“姿勢習慣の連鎖”が、
僧帽筋上部線維に負担を集中させ、ほぐしてもすぐ戻る状態を作ります。
なぜ肩に負担が集まるのか——3つのメカニズム
1. 胸郭が動かないと首・肩が代償
呼吸で肋骨が広がらないと、首や肩の筋で呼吸を“手伝う”クセが付き、僧帽筋上部線維が常時オン!
コリや頭が重〜い感が出やすくなります。
2. 猫背×ストレートネックで上は固く、下は眠る
猫背で肩甲骨が外へ滑り、頭が前へ。僧帽筋上部線維は過緊張、対して僧帽筋下部線維は働きづらく、肩甲骨の下制・後傾が失われます。結果、背中の張りも固定化。
3. 反り腰が広背筋を固める
骨盤前傾が強い反り腰では体幹が前後に分断。支えを広背筋や脊柱起立筋に頼り、上半身が硬くなって肩甲骨の滑走が阻害されます。
今日からできる「10分リセット」——上をゆるめ、下を起こし、胸郭をひらく
① 胸郭360°呼吸(2分)
- 手を肋骨の横&背面に添え、鼻4秒吸う/口6秒吐く×5〜8呼吸。
- 吐くほど肋骨が全方向に“しぼむ”感覚を意識。
- 首肩の余計な力みが落ち、猫背依存を減らします。
② 僧帽筋上部リリース&下部アクティブ(3〜4分)
- スローダウン肩下げ:1秒すくめ→5秒かけて下ろす×8回(僧帽筋上部線維のトーンダウン)。
- Yレイズ/壁スライド:10回×2(僧帽筋下部線維と前鋸筋の協調で下制・後傾を再学習)。
- ※広背筋は“引き下げ”に有効。ただし固めすぎは反り腰を助長するため、呼吸とセットで“しなやかに”。
③ 反り腰ブレーキの土台づくり(3〜4分)
- おへそ時計:吐きながら軽い骨盤後傾→中間位へ戻す。恥骨—みぞおちの距離を一定に。
- ヒップヒンジ:お尻を後ろへ引いて前傾、腰は反らず胸郭と骨盤を重ねる。
- 肩甲骨が動きやすい“上半身の土台”が整います。
生活をちょこっと置き換えるだけで“戻らない”
中腰作業(片付け・オムツ替え):前屈一択をやめ、片膝立ち(ランジ)で。作業面は高く、顔を突き出さない。
スマホ首:画面は目の高さ、肘は体側に。肩をすくめない。
デスク:モニター上端=目線、肘90°、背もたれは胸郭後面を支える角度。1時間ごとに胸郭呼吸30秒。
抱っこ・荷物:身体近くで保持、左右に分散。広背筋で“引き下げる”意識。
寝姿勢・枕:仰向けは首の自然カーブ、横向きは鼻先—胸骨が一直線。
まとめ——肩ではなく“連鎖”を整える
胸郭→肩甲骨→頸部の連携を取り戻すことが、戻らない肩こり改善の近道です。僧帽筋上部線維を鎮め、僧帽筋下部線維を起こし、猫背・ストレートネック・反り腰・中腰の習慣を置き換える。まずは1日10分の“姿勢貯金”から始めましょう。
お身体の痛みや不調、姿勢のお悩みなど気になることがありましたら、いつでもお気軽にお問い合わせください。
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